初めてこの作品に触れてから20年。
まさかドラマCDが発売されることになるとは夢にも思っていなかった。
一番最初に買った、大好きだった漫画の音声ドラマにあまりにもガッカリしたせいで、
この手のメディアには正直なところ好感を持っていなかった。
『暴君』や『やさ竜』のおかげで苦手意識は若干緩和していたものの、
今回は作品が作品である。
私にとっては三国志への扉となった作品であり、また今で言うBLの世界へ誘ってくれた作品。
これがなければ私は中国語を勉強することもなかっただろうし、わざわざ台湾から取り寄せてまでBLを
読むようになることもなかった。
現在に至るまで私の趣味の大部分を占める要素の根源ともいうべき作品なわけである。
ドラマCDが発売されると知った時、実は見送る気満々だった。
出来映えにあまり期待が持てなかったから、が理由。
しかし、この作品と出会わせてくれた友人に「予約した?」と聞かれ、
自分から話を振っておいて「いや、買う気はない」はないな~と思い直して予約した。
本当にバカな決断を下さずに済んで良かったと思っている。
昨日届きました。
期待とか不安とか、何かよく解らないドキドキ感でパッケージを開けるさえ勿体ないと思いながら
慎重に開封。
CDをセットして、いざ再生ボタンをON!
流れ出した音楽に「こ、これは…!! ものすごく良い出来なのでは!!!!!」
不安なんか一気に吹き飛んだ。
流麗で雅やか、もの悲しい音楽に、なんとなく能の幽玄の世界を想起した。
イメージを裏切らないキャスト陣の声と演技。
周郎の「愛している」には感情昂ぶりすぎて、涙さえ出そうだった。
泣き笑いの場面は凄すぎて鳥肌ものだった。
構成は原作に忠実で無駄がなく、変に端折られたりもせず丁寧な作り。
制作者の皆様、本当に本当に素敵な作品を有り難うございます!!!!
是非とも続編をお願いいたします!!!!そして次回作にはDISK3として是非是非サントラを~
ひとつだけ不満な点を言わせて頂くならば、なぜキャストトークをあそこに入れたのか、と…
余韻が…余韻が欲しかったです…
オーケストラの生演奏を聴いてジーンとしているところに、
誰かの携帯が大音量で鳴り響いたくらい興醒めでした。
でも
原作ファンなら迷わず買いです。
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